大きな大きなこの空が僕のものになっていた。
父さん、父さん、振り向いて僕はこんなに大きいよ。
ニコニコニコニコした父さん、優しく僕を抱きとめて
息子よお前を見直した。
母さん、母さん、慌しい
僕はひっそり覗いてる。
父さん荷物を運び出し、母さん荷物を見つめてる
時は夕暮れ肌寒い、部屋はカラッポ・・・
父さん、母さん、僕を見て、僕は昨日のまんまだよ。
僕を抱きとめ、そばにいて
僕はこんなに大きいの
いつの間にか朝が来た。
父さん、母さんそばにいて、
嬉しそうに手を合わせ、
僕の前から消えてった。
何故なの僕をおいてくの、こんなに大きなこの僕を。
いつの間にか昼が来て
日差しが俺を照らしてた
あれあれなにかがおかしいな
なになになにがおかしいの
俺の腕が見えなくて、俺の足も見えなくて
俺の体が見えなくて
みんなみな俺をバカにした。
なんでこんなに大事なことを今の今まで忘れていたのだろう
父さんあなたは今何歳
母さんあなたは今何歳
父さん、父さん、髪の白髪が目立ちます。
母さん、母さん、顔のしわが目立ちます。
きっと私はおじさんです。
きっと、きっと、父さんは後悔したと思われます。
きっと、きっと、母さんも後悔したと思われます。
きっと、きっと、きっと、きっと、きっと
私は後悔したに違いない
父さん父さん父さんの、母さん母さん母さんの
裏切りを私は絶対、忘れます。忘れてみせます。忘れさせて下さい。
そうしないと、ボクはボクはボクは
僕は、まだまだ子供なのですね。